さて、最近は、よぅく、妻の地元へ帰郷します。
帰郷できる田舎が在る人を羨んでいたぼくにとっては、
結婚で田舎ができるとは、思ってもみず、
棚ぼた的な嬉しさがあったりします。
そして、東日本大震災によって、家族会議の下、
母子の疎開を決めたことで、結果的に失われてしまった家族の時間を過ごすため、
取り戻すように、せっせと娘っことの時間を作っている今日この頃です。
今回の帰郷では、
十和田市現代美術館で行われていた『アートな体験!夏休み手作りワークショップ』に行ってきました。
この日、開催されていたのは、『天然ねんどでクリーム作り』と
『南部裂織(さんぶさきおり)』
娘っこと一緒にできる前者の方をやるつもりで、訪れたはずでしたが、
『南部裂織』の織り機を見た時に火が付いてしまいました。
以前、道の駅の工房にお邪魔した時に、いつかやってみたいなと思っていたのです。
先生にご指導を受けながら、
早速、チャレンジ。
予め、織り機にセットされている赤い縦糸に対して、
横糸を入れては、ガシャコンと織っていきます。
横糸を挟む>串状の器具を手元まで下ろして>木のヘラでトントンと整えて
>足首に巻いた紐をグイっとたぐり寄せて縦糸を上下に入れ替えて…
横糸として使う端布の束。細く裂かれた布が玉のように積んである。どれをチョイスしてもよいのです。 |
センセが実演しながら教えてくれます。実はこの先生、妻と妻の母の恩師でもあり、地元ではみんなの先生なのです。『もぅ、歳がばれちゃうわ〜』とお茶目な先生です。 |
自分が織った所を切り離すところ。切った時、織り機からすこんと抜けてしまうと、セットするのに大変なので、抜けてしまわないように結びながら止めます。 |
出来上がり。コースター大ほどの大きさ。 |
はい。これで完成です。
お話しながら手を動かしていたので、
30分くらいかかったかも知れませんね。
『あら、素敵な配色だわ』と褒めていただきまして、
有頂天になりました。
やっぱり、伝統的に土地に残っている工芸品は魅力的ですね。
続いて、本題のクリーム作り。
こちらは、お子様が多かったです。
みんな黙々と作業していました。
作るクリームの種類が2つほど選べました。
我々が作ったのは『手作り蜜蝋クリーム』
(もうひとつは、なんだったか忘れてしまいました…)
黙々。混ぜまぜ。 |
カメラのフィルムケースに
決められた分量の素材を測っては入れ、測っては入れ、
混ぜ混ぜ。
手が、絵。〈妻・作〉 |
ラベルを貼って、完成!
こちらはおよそ15分くらい。
ワークショップは、受講料どちらも500円です。
東京だと倍くらいの感覚ではないでしょうかね。
人の少なさや、会場の広さ、料金、話しやすさ…
田舎の魅力は結構たくさんありますね。
と想う、ワークショップでした。
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十和田市現代美術館ワークショップ詳細情報
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南部裂織保存会
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南部ってどこのことだろうと思って調べてみました。
青森県は『津軽地方』『南部地方』の2つに区分される。
一般的にみんなが思い描く「ねぶた祭り」などは津軽地方の文化なのです。
南部地方は、『下北』『三八上北』とさらに2つの区分に分けられます。
まぐろ漁で知られている大間とかが下北ですね。
この美術館の位置する十和田市は、三八上北(さんぱちかみきた)です。