2011年3月10日木曜日

ゴ・イ・ン!

Yawn
Yawn / orphum


本日のテーマは『ゴイン』(ボインではありません。)
今朝は、妻の声で目が覚めた。
『電池飲んじゃったって』
 それを聞いて、ん…と、まだ立ち上がらない脳みそで、考えた。

飲みこんだ?

そうです。もうおわかりですね。ゴインは『誤飲』のことです。

1歳の子供が、義妹の補聴器用の電池を、誤って飲み込んでしまったようなのです。
すっごい小さい電池。と聞いて、それほど重たく考えていなかったのです。
きっと、出るだろうと。ウンチで…。

そう思って、のんきに歯磨きをしていたら、妻が救急に電話しているやりとりが聞こえてきました。階段をかけのぼってくる妻。ソッコーで着替えるのをみて、僕自身も同調します。
2分後には、すぐに外へ出られる状態に準備完了。

間もなく、救急隊員が到着。
いつもと変わらない子ども。
緊迫する妻。とわたし。
それ以上にそわそわした義妹。

経験値あふれるシニア隊員が状況を確認していきます。
どれぐらいのものを飲み込んだのか。
念のため、周囲に落ちていないか探してください。と
確かに呑み込んだのかどうか。
子どもの様子がおかしくなかったか。

総合して、やはり、誤飲の疑いが強いため、搬送されることに。
救急車両の中に乗り込んだ私たち3人。
心配が募る反面、子どもはケロっとしています。

しかし、数週間前に乗ったばかりのため、あの時の嫌な記憶が蘇ってきて、
脈が早くなります。
時間帯が悪いらしく、朝9時までは、深夜帯と同様に『急患』の時間に該当するため、
先生が不在である病院が多いのです。

この時、8時頃。
少し、離れた病院へと向かいます。
深夜の交通量に比べると、朝の交通量は地獄です。なにしろ、みなさん急いでいることが多いので、なかなか、気持ちよくどいてくれないようです。
それを縫うように走りますから、車両も揺れます。
その間も、若手の隊員さんが、もうすぐ着きますからね。と、
常に安心感を与えてくれます。

板橋にある日大付属病院に到着。『小児外科』で診察を受けることに。
ここでもまた、ドクターに状況を正確に伝えます。
何時に飲んだか。
朝食は食べたのか。電池を飲んだのは、その前か後か。
電池の大きさは?(ちなみに電池の大きさは直径7mm。平たいコイン状のものです)

そして、レントゲンを撮ることに。
レントゲンは、子どもにも初体験のことなので、
不安を抱いて泣いていました。小さな子どもが動かないように、
おとんの僕が重たい防護エプロン(かわいいくまのアップリケ付き)をして、
向き合うように身体をおさえます。パシャリ。

数分後にできたレントゲン写真を手に、ドクターのところへと戻ります。

それをみたドクターが、ニヤリ。
僕らの目は点になります。
やはり、飲んでいたんです。
首下からお尻までが映し出された写真の下の方に、
くっきりと白く映し出された電池。

ハッ。としたものの。すぐにドクターが答えます。
『90%以上の確率で、うんちで出ますよ』

ほんとに、全身から力が抜けた瞬間でした。
あぁ、ほんとに、良かったと。

ただし、詳しくお聞きしたところ、危ないのは危ないのです。
勉強になったところを、ご紹介しておきます。
・ごくまれに、もともと腸や胃に穴があいていたり、突起していているお子さんがいる。
そういう場合に破けてしまうことがある。
・直径7mmという大きさだから、まだそれほど大事に至らなかったが、
時計用電池などの大きいものになると、胃に穴があくケースもある。
・電池以外にも、磁石は危ない。さらに2つ以上ののみ込むと、危険である。

とのことです。

今回の機転は、インターネットでした。
電池をのみこんだケースについて、飲みこんだ直後に、妻が『念のため』調べたの良かった。『救急を呼んだ方がよい』という記事を発見して...。世の中の先輩方、貴重なデータをありがとうございます。
そして、医療関係者の方にも、この場を借りて、頭を下げたいと思います。ありがとうございました。

さて、1週間以内に、うちの子の体内にある電池は、外にでるもようです。が、
出ない場合はすぐに連絡するように言われました。
(出ても、報告するように言われました。)

当分、うんちからの発掘作業が続きそうです。







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